こんにちは、六代目彌市です^ ^
毎週水曜日は零の練習日。
この時期はイベントが重なるので
どうしてもイベントで演奏する曲練習が中心にはなってきますが、
私たちは、できるだけ少しの時間でも
基本打ちをやる時間を作るようにしています。
そもそも基本打ちと言っても、
その練習方法は様々ですね。
・体力を強化する打ち込み練習なのか、
・テンポに重きを置いた、テンポキープ練習なのか、
・リズム感や、流れを意識したリズム練習なのか、
・形、振りを合わせる型練習なのか、
一言で基本の練習といっても
その内容は様々だと思います。
そして、どの練習に重きをおくかによって
チームカラーも出てくるのではないかと思います。
そりゃ〜当然ですよね、
そのチームが、大事だとする練習を基本として捉え
日々練習しているのですから。
みなさんは一体どのような
練習をやられているでしょうか・・・
私たち零は、もちろん体力をつけるための打ち込みや
リズム練習、テンポキープ、形や振りの練習もやりますが
それより何より大事にしている練習があります。
それが、“音を聞く”という練習。
音を聞くとは、音を“感じる”ということです。
太鼓演奏者って、以外と自分が打っているはずの
目の前の太鼓の音を“聞く”ということが
できないということに気付かされます。
みなさんいかがでしょうか?
自分の打っている、目の前にある
太鼓の音、自信を持ってよく感じ、よく聞こえているという人
どのくらいいるでしょうか・・・
これって本当に不思議なんですよ。
自分で自分の叩いている音が聞こえないという方が
もしいたとしますよね、
そしたら、聞いている人、
お客さんは一体何を聞けば良いのでしょうか・・・
太鼓は世界一大きな音が出る楽器とも言われ、
またたくさんの人数で同時に練習することが
ほとんどですので、こうした練習は自分個人の音ではなく
全体の“音”としてしか認識できません。
最終的には、チームで一つの演奏に音は重なりますが、
その一音一音は、一人一人の
奏でる音から生まれてくるのです。
音=コミュニケーション、であり言葉だとするならば
自分の音が聞こえない=自分が何を話しているか分からない・・・
そう言っているのと同じです。
これはとっても不思議ですし、
これでは、お客さんにメッセージとして
きちんと届けられることは
難しいと思います。
現代の創作系と言われる和太鼓演奏は、
まだまだ発展途上であると思いますが、
伝える、伝わる音より
見た目、降り、パフォーマンスに重きを
おかれる傾向が強いのも事実です。
見た目や演出ももちろん大切な要素かもしれませんが、
和太鼓の演奏である以上、伝えるのは伝わるのは目の前に
ある“太鼓”の音。
だとしたら、まずは目の前にある
たった一台のその太鼓の“音”に少し耳を傾けてみてください。
きっと新しい世界が広がっていくと思います^ ^