こんにちは、六代目彌市です(^^)/
今日明日と二日間、経営者セミナーへ参加してまいります!
職人と言えど、経営者ですからね~
どんなによき仕事も、必要とされなければ
事業継続していくことができません。
勉強がんばります!
さて、先日じもと愛知の吉良萩原から預かりました古い太鼓。
明治に入り、今はなき西尾の山川さんという
太鼓屋さんでで修理した記録がありますが
作られたのは、寛政四年1792年大阪の渡邊村。
現在の浪速区にあたる土地で
219年前に作られた古い太鼓です。
胴内に残された記録と銘。
寛政四年六月吉日 大阪渡邊村細工人
しっかりとした花押(かおう)も入ってます。
現在でこそ、交通環境の配備などで
関西、東海、日本全国どこへでも便利にまたものすごい早く
行けてしまいますが、
江戸時代、遠く大阪から
いったいどのようにしてここ三河まで運ばれたのか・・・
明治に修理して以来の
張り替えで、今回胴の中を見ることができたのが
100年以上たってということなのですが、
古い太鼓っていうのは私にとっては“タイムカプセル”みたいなもんです。
みなさん、学生時代にタイムカプセルってやりました^^;
わたしも小学校卒業するときに
やりましたね~
20歳になっている自分に向けてのメッセージや
当時のテストの点数^^;など・・・
蓋をあけた瞬間に、なんでしょう・・・
止まっていた時間がふたたび動き出し、
たくさんのメッセージを解き放ってくれるのがタイムカプセルですよね。
太鼓も同じです。
古い太鼓って、太鼓の中に
そんなタイムカプセルのようなメッセージを強く感じます。
書かれた記録からもそうですし、
一つ一つ残されたノミの彫りあとだったり、
鋲の打ち方、材質、太鼓の作り方そのもの・・・
そして、新たな息吹を吹き込んで
修理したときに放つ“音”・・・
古い太鼓は、忘れかけた大切な大切なメッセージというのを
本当にたくさん含んでくれています。
わたしにとって、伝統を守るという
想いの中には、
こうした古い太鼓が教えてくれた
太鼓にとって忘れてはいけない一番大切な事。
先生みたいなものですかね~^^;
だって、もうすでに目の前にこうやって作れば
200年たくさんの人に活きた音を届ける事が出来るよ!
というのを、まさに証明してくれてる存在があるのですからね~
だから
そうか!
こうやって作れば、人と人をつなぎ、人と自然をつなぎ
大切に受け継がれるんだという事を学ばせてもらいます。
故きを温ねて新しきを知る。
今日も素敵な出会いに感謝です!