2015年11月21日土曜日

職人が頑固な理由。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


今朝は、気持ちの良い週末ですね~

ここのところ11月なのにじめっとした
天気が続いてましたから、

今日は秋晴れ!すがすがしいです(^^)/


さて、職人の印象ってみなさんどうですか?


職人のイメージといえば“頑固!”


こんなイメージは、全国共通なのではないでしょうか( ;∀;)



そうですね~

確かにそうかもしれません。



では、なぜ職人は“頑固”なのか?



先日、それこそとある職人さんを訪ね
いろいろとお話をさせていただいてきました。


その職人さんは、私たちにとって
とてもとても大切なお仕事の一端を担ってくださっている方なのですが、


残念なことに、後継者さんが見えないのです。



高い技術と、経験、培われた知恵・・・・


どれをとっても、この人の中にある“価値”を
失うということは、とてもとても貴重な日本の“財産”を失うこと・・・



大げさではなく私はそう思って、
訪ねてきたんです。


今の日本には、こういった現状が、蔓延しています。


昔から受け継がれてきた技術や経験というのは、


積み重ねられた“知恵”。



その知恵をいとも簡単に失っていってしまう。


もし、これを失ってしまったら

それはお金でまた買いたいと思っても絶対買えるものではないのです。



この職人さんも、高齢で

後継者も見えないことから、あと何年この先
お仕事をしていただけるのか分かりません。


いろんなお話をさせていただく中で、

私は職人特有の“頑固”さを感じました。



結論から言うと、職人というのは


“技術“”を後世に残したいわけではなく、決してないのです。


技術ではなく、自らが生み出したその“モノ”、“現実”を後世に残したいだけなのです。



職人は、その技術を決して“かんたん”に人に教えたりしません。



むしろ、教えない人のが多いです。


高い技術や経験がありながら、その価値をかんたんに教えないのは


仕事に対する“覚悟”というのを背中で伝えているんだと思う。



私の親父も言ってました。


自分の親から仕事を習ったことは一度もない。


仕事は教えてもらうのではなく、見て盗むものだったと・・・



仕事に対する“覚悟”というのは、すなわち“人生”に対する覚悟。



自ら選んだその仕事を通して生きていく覚悟があるかどうか。



職人の頑固さというのは、ただ単に仕事に対するこだわり

というだけではなく、


仕事に対するこだわり、すなわち人生に対するこだわりや

生き様が宿っているんだと感じました。



技術や経験を後世に伝えたいと思える余裕なんて決してないのです。


目の前にある自分の仕事と向き合い全うすること。



ああまだまだひよっこどころか、私は
赤ん坊どころか、


まだお母さんのお腹の中で守られている
赤ちゃんのような存在ですわ~( ;∀;)


私も、いつかそんな頑固な職人になりたい!


まだまだ先は長そうです(^^