2016年3月21日月曜日

変化とはすべてを失うことではない。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


だんだんと春らしい陽気で、

心も体もポカポカしてすがすがしい気分です(^^♪



毎年毎年同じことの繰り返しですが

季節の変化というのは、とても新鮮な気持ちにさせてくれますね。



“変化”とは、、、、



私たちはよく、


“もっと自分は変わらないといけない”


とか、



“時代に合わせて変化しなければならない”



常に、“変化”することを求める動物です。



でも、“変化”って決して今の自分をかき消すような


“すべてを失う”ことでは決してありません。



あなたは、あなたというすべてを“変える”必要はまったくないのです。




人間も、太鼓も季節ごとの変化だってそうなのです。




例えば、太鼓。


太鼓というのは、伝達手段です。

“音”=コミュニケーション。


そう捉えると、太鼓の音も独自の変化をしてきました。



歴史をたどれば、


太鼓の原型というのは、今のような皮を張ったものではなく、


単なる木の空胴を叩くという行為から始まったといわれています。




そこから独自の変化がはじまります。



中心にあるのは、“音”。


“音”=コミュニケーションである伝達手段です。


よって、太鼓から音はなくなることは絶対ありませんが、


その“音”は独自に変化していいのです。



ここ三河地方にも三河地方特有の“変化”をとげた太鼓があります。





これ、なんだかわかりますか?


ピッカピカの一年生!笑


ではなく、ピッカピカの胴ですね~



素材は木ではないのです。



“真鍮”(しんちゅう)で出来ています。



最初から真鍮なんて素材で作られていた太鼓なんて

当然ありません。



最初はごくごく一般的な“木”の胴でした。


そこから“音”を中心に競い合う文化が発展し、

より高い音を追求していく結果このような変化をとげました。


木の胴が真鍮製になることで胴の強度とはじけるような高い音を実現し、


また、締め具もロープからボルトに変化。


究極の破裂するような音が生まれます。





これ!?



太鼓!?



そう思われがちですが、


もうすでにこの地域では100年以上続く立派な“伝統芸能”として

多くの保存会が存在する大切な太鼓なのです。



先にも言った通り、


“変化とはすべてを失うことではない”


太鼓にとっての中心となる、

伝えたい、メッセージしたい“音”というのを軸にして

変わってきたんですね。


決して“音”を無視したわけではありません。




時に、私たちは何か“変わる”ということに対して、


自分自身すべてを変えなければならないと錯覚してしまいがちですが、



あなたはあなたという全てを変える必要もなければ、


むしろあなたがあなた以外の誰かになれるわけでは決してないってことですね。




歴史が面白いなぁと感じるのは、


わたしはせいぜい生きても100年あまりの命。



でも、残された歴史は私の短い命より

遥かにながい時間の知恵を教えてくれます。



今日も素敵な一日を(^_-)-☆