2016年3月26日土曜日

太鼓が上達する考え方!パート2余白を意識する!?

こんにちは、六代目彌市です^ ^

最近NHKさんの、
スーパープレゼンテーション“TED”という番組を
好きでよく見ます^ ^

あらゆる世界で活躍される方の、
奥深い世界観。

全く違った世界で生きているようですが、
実はその中に多くの共通点があることに不思議な感覚を
覚えます。

先日は、書体デザイナーである
イギリス人、マシューカーターさんが取り上げられていました。



パソコンや様々なメディア媒体で
実は知らず知らずのうちに私たちはこの
カーターさんが作られたフォント、活字を
目にしているそうです^ ^

そんな様々な書体を世に送り出してきた
カーターさんが、

書体を生み出すときに、
一番意識すること!

それは“余白”だと言っていたのがとても印象的でした。

文字そのものの形や流れではなく、

その一つの文字を形成する周りにある“余白”との
関係性を一番大事にしている。

そういうことです^ ^


うーーーん!

深いですね^ ^

なかなか素人には理解しにくい
例えかもしれませんが、

少し角度を変えて
捉えれば、なるほど!

そこに、大切なヒントが隠されている!

誰もがそう感じられると思います。


私は、同じようなことを、

書道家の先生からも聞いたことがあります。


書道というのは、上手に書こうと思ったら
当然のごとく自分が書く文字の“黒い部分の線”にどれだけ意識を
高く集中することでうまく書けると思いがちですが、

実は、書道では本当に上手な先生というのは
書く線ではなく、“余白”である空白部分を大事にするんだと
聞いたことがありました。

日本人であれば、書道やられる方も多いと思うので、

どうでしょう?

そういう感覚持っている方見えるのではないでしょうか^ ^


そんな話を聞いていて、

あ!!

太鼓と同じだって思いました^ ^


太鼓にも、この書体や書道と同じように、

“余白”に当たる部分があるんですよ!


さて、どこだか分かるでしょうか?


答えをお教えしましょう。


それは、書で言う一画一画の黒い線の部分というのは

太鼓に例えると、“リズム”です。

それが楽譜や“目”に見えている部分ですね♬


じゃあ“余白”とは?


太鼓にとっての余白とは、リズムそのものではなく

ドン!と一発打った後に広がる“響き”なのです♬


わかりますでしょうか?

みなさん、太鼓って一発叩くとどう鳴るか
ご存知ですよね!

わからない人は、叩いてみてください^ ^

一発ドン!と叩くと

こうなります→

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


これが目に見えない太鼓の余白です。


単に楽譜や音符としてしか、
太鼓の“音”を捉えられないでいると

この目には見えない音の響きを
全く感じることはできないのです。




様々な練習方法があると思います。

苦手なリズムを克服する練習だったり、

とにかく打ち込むための体力や筋力をつける練習だったり、、、


でも、打った後に響く“太鼓の余韻”、響きを感じる
練習ってみなさんやられたことありますか???

打つための技術やテクニックは磨くのですが、

実は太鼓の“音”はそこではなく

その後に生まれているのです。


だから、打った後の余韻、響きを
感じることこそ!

何より大切なことなんですね♬


太鼓や書に限らず、

この法則はどんな場面にでも同じことが言えると思います。



何度やっても上手くいかない時、

どれだけ一生懸命やっているつもりでも

なぜかうまくいかったり、

自分自身が納得できなかったり、、、、


そんな時は、

今までとは少し違った視点や角度で
物事を見てみると、案外見えてなかった部分に気付けることってありますよね。

「目に見える部分だけではなく、目に見えない部分をも見る」

この仕事に携わる中で、
今、最も大切にしたいと思っていることの一つです。



なんで伝統って大切なんだろう?

なんで長い間大切に受け継がれるんだろう?

どうしてあの会社はうまくいくんだろう?

どうしてあの人の周りには豊かさで溢れているんだろう?



こうした中には、
一見見た目では判断できない、

目に見えない部分を大切にされてきている世界がある。

私はそう強く感じます。


大切なことを見失わないためには、
溢れた情報や人の批判に流されるのではなく

自分自身の内なる声、感覚、感性と
しっかり向き合うことが大切なことなのかもしれませんね。


今日も素敵な1日を(^-^)